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郷愁

孫と娘と百人一首

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   孫と娘と百人一首


 この暮れ、正月は孫三昧であった。
 暮れから正月にかけて、下の娘(二女)も横浜から帰っていて、彼女にとっては甥・姪にあたる二人の孫の相手をよくしてくれた。
 次女の子供の面倒の見方はなかなか高尚なもので、二人を相手に百人一首をやるというものである。
 上の孫は今年小学校一年生であるし、小さい時から本を読むのが好きで、文字に親しんで育ってきたからとにかくとして、下の孫は若干5歳の幼稚園年中さんである。最近ようやく文字を読めるようになったばかりだ。いくらなんでも百人一首は無理というものである。
 それでも、お兄ちゃんに負けじと一生懸命やっているから笑ってしまう。
 彼ら二人にとっては、百人一首の取り札100枚を同時に並べられてしまっては、とても手におえないし時間がかかってゲ-ムにならない。
 そこで、彼女の編み出した方法は、
 まず、取り札10枚を取り出し、それを二人の前に並べる。
 その10枚の札が取り終えたら、次にまた10枚を並べて取る。
 これを繰り返して100枚を取りきる。
というものである。
 ところが、ここに並べられた『取り札』10枚は、任意に選び出されたものだから、必ずしも『読み札』が対になっているというわけではない。したがって、100枚の読み札の中から10枚を選び出さなければならないという作業がある。これはなかなか容易な作業ではない。
 しかし、彼女にとっては、並べた10枚の取り札に対する読み札を選び出すという作業は必要としない。なぜなら、下の句を見れば立ち所に上の句が出てくるからだ。
 並べられた取り札を見ながら、
 「さて、次はどれにしようかな。」
などと言いながら、次々読み上げていく。
 彼女の特技はこれだけではない。百人一首の作品と作者とがすべて結びつくのだからたいしたものだ。
 娘たちが子供のころ、我が家でも百人一首をよくやったものだが、その後あまりやった記憶はない。だから、彼女がいつどこでそこまで覚えたのかは知らないが、いずれにしてもたいしたもので、孫の面倒見には絶好の特技になっている。
 さて、彼女は上の句を途中まで読むと、
 「はい、お母さん。」
などと言って、途中から母親(つまり私の妻)にバトンタッチする。すると台所で仕事をしている妻が
 「声聞く時ぞ秋は哀しき~」
などと読み次いでいく。実は娘は、母親(妻)の百人一首の実力を試しているのだ。そんなこととはつゆ知らない二人の孫は、夢中になって取るという具合である。
 これはなかなか好ましくも麗しい情景である。
 日本全国広しといえども、親・子・孫と三代にまたがって百人一首を戦う家庭はそうあるものではあるまい。もっとも、三代目は読み札の最初の文字を見て
 「僕の方が先!」
 「なっちゃんのほうがさきにとったの!」
などと騒いでいるだけで、歌の意味などさっぱり分かっていない。
 ただ、感心なのは、娘は必ず孫たちに取った札をいちいち読ませているのだ。
 「こ、え、きく、と、き、ぞ、あき、は、か、な、し、き~」
などと、たどたどしく読み上げていく。これがまた英才教育になっているようでもあるし、日本の伝統文化を自然のうちに覚えさせていくことになっているようでもある。
 もっとも、この遊びは三番目の孫娘(二歳)が健在の時は、とてもではないができない。なぜなら、彼女は、破壊活動に生き甲斐を感じているお年ごろだからだ。
お兄ちゃんがせっかく築き上げた積み木をつぶすことばかりに興味を示し、自ら作り上げるという主体的な意欲に欠けているのだ。
 だから、百人一首の札などは格好の興味の対象になってしまう。
 暮れの歌番組で、大泉逸郎が『孫』を歌っていた。すると、娘は言った。
 「私、今度、和子ちゃん(娘の友達)と『甥』っていう歌作るんだ。」
どうやらこの暮れと正月の孫三昧は、私よりもむしろ娘のほうが甥・姪三昧を享受していたようだ。



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