スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←源氏物語たより310 →源氏物語たより311
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 郷愁
もくじ  3kaku_s_L.png 源氏
もくじ  3kaku_s_L.png 源氏物語
  • 【源氏物語たより310】へ
  • 【源氏物語たより311】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
 

郷愁

健康に何が効く

 ←源氏物語たより310 →源氏物語たより311
    健康に何が効く?


 テレビで、『血液サラサラ』の問題をとりあげていた。血液中の毒素を排出するためには、どういうことをしたらいいか、またどういう食品が有効かという内容である。そこでは、やれ風呂に入る時は何度の湯がいいとか、やれ赤外線の蒸し風呂に入るのがいいとか、やれ運動をするのがいいとかいろいろの方法を紹介していた。食品としては、青魚や黒豆がいいと言っていた。
 とにかく血液をサラサラにするためのものが次々登場するのだ。これだけのことをみな実践したら、さぞかし血液はサラサラになって、サラサラした血が、汗腺や涙腺からほとばしり出はしまいか、と心配になるほどであった。
この種の健康問題はだれにとっても関心があることなので、テレビでもラジオでもしばしば放送される。視聴率もさぞかし高いのだろう。

 ただ、この種の番組を見ていて、いつも不思議に思うのは、あまりにてんこ盛りで見終わった途端に、何が何だか分からなくなってしまうということだ。その筋の専門の方が次々登場してきて、それぞれの食品などの曰く因縁を解説される。見聞きしている時は、「なるほど!なるほど!」と感心しているのだが、番組が終わるや否や、すべてが雲散霧消してしまって、
 「青魚って何に効くんだったっけ?」
 「どういう成分を持っているのだっけ?“ヘキサ何とかかんとか”言っていたけど」
という具合である。
 恐らくほとんどの視聴者も私と同じように、聞き終わった途端にすぐに忘れてしまうのではなかろうか。だから相も変わらずこの種の番組が雨後のたけのこのように登場するのだ。
 そういえば、健康食品も、雨後のたけのこのように登場しては消えていった。
 かつて“紅茶きのこ”などというのもあった。あのきのこを買いに走った人も多かったはずだ。今、紅茶きのこはどうしているのだろうか。
 最近は、“黒豆”と“欝金(うこん)”と“プロポリス”だ。

 実は、この三つはいずれも私の身近に登場したものだ。
 黒豆の煮汁は、今、毎日朝夕飲んでいる。女房が勧めてくれたもので、確か血圧に効くとか言っていた気がする。今はどういう効能があるのか定かではなくなってしまったが、飲むのが習慣になってしまって、効能についてはあえて問わないことにしている。
 なぜなら、女房が毎日煮汁を作ってくれていて、その労に報いなければならないと思うからだ。二日に一度黒豆を煮立てなければいけないのだから、結構面倒なはずだ。それにもかかわらず欠かさず作ってくれる。亭主に対する愛の深さ以外のなにものでもない。とにかく毎朝毎晩、こまめに私の前に黒豆の煮汁を出してくれる。
 もう一つ、プロポリスも、今飲んでいる。これは、ガンさえ直したという気功の達人からいただいたものだ。ただ、少々心配していることがある。とにかく、プロポリスは精が強いようなのだ。茶碗の水に1、2滴垂らすだけだが、その灰汁(あく)が茶碗にこびりついて、容易には落ちない。それで、いつも重曹で洗っている。これでは効き過ぎはしまいか。高血圧に効くということであったが、このまま飲み続けると低血圧になってしまいそうだ。
 彼が言うには、プロポリスは高血圧のみならず、ガンにも効くし肝臓にも効くし胃腸にも効く、いわば万能の食品である、そうだ。
 もっとも、何にでも効く薬というものは、何にも効かないということの代名詞だ、という人もいる。ただ、そんなことをいったら彼に失礼だし、とにかく信じることは救われることなのだ。
 次に、ウコンである。知人がウコンを栽培していて、持ってきてくれた。
 「酒を飲む時などに、事前に飲んでおけば、決して悪酔いしない」
と彼は強調する。で、時に飲む。しかし、酒は飲み過ぎなければ決して悪酔いはしないものと、ウコンを飲みながら内心思っている。最近ウコンを飲み続けると肝臓障害を起こす、などという報道があり、旗色がわるい。
 青汁も一時期テレビで盛んにやっていた。
 『まずい!もう一杯。』
というあれだ。“ケール”とかいうのがいいのだそうだが、早い話キャベツの原種のことらしい。テレビでその効能を言っていたが、「まずい」のでは話にならない。テレビの映像を見ると確かにまずそうで、私の食指は一向に動かなかった。

 竹田真砂子の『献上牡丹』(新潮社)は、八代将軍・吉宗が子供のころ疱瘡(ほうそう)をわずらったことにまつわる小説である。吉宗は、牡丹の根を服用したために、疱瘡の症状が軽くすんだのだそうだ。
 彼の子供、つまり九代将軍・家重が子供の時、やはり疱瘡にかかった。この時も吉宗は、牡丹の根に頼って、家重の病気を必死に直そうとした。
 そういうことで、吉宗は優れた牡丹を栽培させようとしていた。ところが、ある牡丹栽培職人が、奇想天外な方法、というよりも、まことに奇怪な方法で牡丹を栽培しようとする話である。
 牡丹の根が疱瘡に効くとはとても信じられないのだが(中国では薬草の一種になっている)、吉宗はそれを信じた。その信心が、彼の症状を軽くしたのであろうし、家重も直ったのであろう。ゆめ暴れん坊将軍を疑うことなかれである。

 旧暦九月九日は、陽の数“九”が重なるめでたい日で、五節供の一つになっている。“重陽の節句”とも“菊の節句”とも言う。この日に菊の花びらを浮かべた酒を飲むと、延命長寿の効があるという。菊の花は、血行を促し老化を防ぐというのだが。
 私は、菊の花が延命長寿に効あるかどうかは別にして、杯に菊の花を浮かべて酒を飲む、その風流に酔ってしまう。したがって、酔い過ぎて、結局延命長寿に害をもたらしかねない。
 どうも、ものごとをすぐ疑ってしまう私の性癖に対して、先ほどのプロポリスの気功氏は言った。
 「あなたのように疑い深い人には、催眠術もかからない」
 ともかく、信じなければ何事もよくはならない。イワシの頭も信心からである。これからは、黒豆の煮汁でもプロポリスでも、誰かがいいと言ったものは飲みまくることにしよう。



もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 郷愁
もくじ  3kaku_s_L.png 源氏
もくじ  3kaku_s_L.png 源氏物語
  • 【源氏物語たより310】へ
  • 【源氏物語たより311】へ
 

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

~ Trackback ~

トラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【源氏物語たより310】へ
  • 【源氏物語たより311】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。